万年筆のインクは数え切れないほど作られていますが、そのどれもがメーカーによって原料が違います。 詳しい原料は明かされていませんが、他メーカー同士のインクを混ぜるとインク詰まりを起こしてしまいます。例えば、同じブルーブラックという色名でもメーカーによって発色が違います。これは使っている原料の違いに因るものです。
また、ブルーブラックの中には古典インクと呼ばれるものがあります。現在作られているブルーブラックの多くは、ブルーブラック色の染料を混ぜて発色させています。 古典インクは染料を混ぜるのではなく、インク中に少量の鉄分を混ぜる事で酸化を利用し発色させていました。中には鉄分濃度の高いものもあり、こちらは万年筆を傷めてしまうほどでした。(現在はあまり傷まないように改良されています)
今では殆どのメーカーが安全性を考慮してブルーブラック色の染料を使っていますが、ドイツのペリカンや日本のプラチナ万年筆などの一部メーカーでは、こういった古典インクを作り続けています。
※現在セントラルで取扱いしているメーカーで古典インクを作っているのは、ペリカン(ドイツ)、プラチナ(日本)、ローラー&クライナー(ドイツ)、ダイアミン(イギリス)、KWZ(ポーランド)の5社となります。
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